保険診療と自由診療

自由診療も、受け方によって保険診療に!?

3割負担ですむ保険診療と比べ、自由診療は治療にかかる金額をすべて実費で支払わなければならないため、どうしても高額になってしまいます。

所得が高ければ別ですが、できれば医療は保険適用のもので節約したいというのが本音ではないでしょうか。 実は、同じ診療でも受け方によって自由診療のものが保険適用となるケースがあるのです。


アレルギー検査の仕組み

花粉症をはじめとするアレルギー症状に悩まされる人は年々増加しており、3人に1人は何らかのアレルギー疾患を持つと言われるようになってきました。このため、アレルギー検査を受ける人が年々増加しています。

このアレルギー検査は、咳や目のかゆみ、湿疹など何らかの症状が出てから受診すると保険適用になり、何の症状もなく検査だけを受けると自由診療とカウントされ、全額自己負担となります。

例えば、食事の後にじんましんが出たなどの症状で病院を受診すれば、食物によるアレルギーの可能性は非常に高くなりますので、検査は保険適用となります。

しかし、例えば兄弟の上の子にアレルギーがあるため、下の子にもアレルギーがあるかもしれないなどと、症状が出ないうちにアレルギー検査をお願いすると、全額自己負担となる可能性があるのです。

また、その費用は調べる項目数が増えれば増えるほど高くなります。 一度に多くの検査をお願いする場合は、保険適用でも1万円近い金額が必要となりますので、注意した方が良いでしょう。


健康診断を保険適用に?

多くの人が年に1回、会社などで健康診断を受けていることと思います。ほとんどの場合、この健康診断の料金は会社が負担しており、無料で受けられるのですが、年に1回では不安な場合、実費を払えば健康診断をいつでも受けることが可能です。 しかし、この健康診断を保険適用にする裏技が存在します。

アレルギー検査と同様、多くの検査は実費を払えばいつでも可能となりますが、何らかの症状があれば検査は保険適用となるというルールがあります。 これを上手に活用すれば、一般的な健康診断は保険適用となるのです。

現代では、非常に多くの人がだるさや倦怠感を常時抱えています。 医師の問診の際に、「何だか最近、だるくて疲れやすい」など、日常感じている不調をそのまま医師に伝えると、医師の判断で血液検査や肝機能検査、尿検査などを行ってくれます。また、場合によっては心電図を取ってくれることもあります。

これらの数値は手元に渡されることはありませんが、疑わしい項目があれば指摘されますので、保険適用で健康診断を受けているのと同じなのです。 もちろん、症状を偽って検診を受けるのはお勧めできませんが、気になる症状があれば早めに受診するようにすると安心です。

なお、血液検査は献血を行えば無料で受けることができます。 献血による血液検査では、肝機能や腎臓の異常、高血糖や高タンパクなど、主に生活習慣病に関連が深い項目の数値を知ることが可能となります。 定期的に献血をし、気になる数値があれば病院へ行き、より精密な検査をしてもらうと良いでしょう。

いずれにしても、多くの疾病は早期に対応することで症状も軽くすみ、結果的に医療費も大きく節約できます。 少しでも気になる症状があれば、早めに受診した方が良いでしょう。