保険診療と自由診療

無病で過ごす工夫を

日本の医療費は年々増加し、国庫を大きく圧迫しています。 これは、団塊の世代が高齢者の仲間入りをし、医者に多くかかるようになったことも要因の一つで、これからしばらくは増加し続ける状態が続くと考えられています。

国の財政全体を見ると、これはかなり危険な状態で、いつかは健康保険のシステムそのものを見直す必要があるのではないかという声もあります。

現在はまだ保険適用の医療は3割負担で受けることが可能ですが、高齢者になったときにそのシステムが継続していると信じ切ることは、かえって危険な場合もあります。

このため、現在のシステムが機能している間に不安な部分はできるだけ取り除き、将来にわたって無病で過ごせるように一人一人が健康に気を遣うことがこれまでよりも重要になっているのです。


無病で健康に生きるために

多くの高齢者が、自分の死に関して「寝たきりとなり介護を受けるような状態にはなりたくない」「ある朝ぽっくりと死ぬのが理想」と希望しています。

しかし、統計を見ると多くの人が死の5年ほど前から寝たきりの状態を体験することとなるようで、希望は叶っていない現状があるようです。

介護状態とならず、最後の日まで自分の面倒を自分で見るためには、現役世代の頃から健康に気を遣い、無病で生きるためにきちんと健康管理をすることが大切なようです。

生涯健康で生きるためには、以下のようなことに注意すると良いと考えられています。


1.食物の摂り方

食べ過ぎはやはり体に良くないと考えられています。食べ過ぎることで体内の消化器官を疲弊させ、不具合を生じさせやすくなるほか、体脂肪を蓄積しやすくなり、さまざまな生活習慣病のリスクも増加させてしまいます。

また、脂肪は臓器に比べて冷たいため、身体に多くの脂肪がつくと体温も低下します。体温が低下すると、特に免疫細胞の働きが弱まり、カゼなどの感染症やガンにかかりやすくなってしまうのです。

食事は腹八分目を心がけ、食べ過ぎて太ることがないように気をつけたいものです。


2.水分の摂り方

体全体にさまざまな不具合を生じさせるドロドロ血液の予防には、十分な水分補給が効果的で、1日2リットルは水を飲みましょう、という人も多くなってきました。

ドロドロ血液が解消されれば、脳梗塞や心筋梗塞、認知症など、介護が必要となる病気にかかりにくくなりますので、水分をこまめに取る習慣は早めにつけた方が良いでしょう。

なお、この場合に勧められるのは純粋な「水」で、コーヒーやお酒、スポーツ飲料も水分以外に多くの成分を含んでいて、それが体に害をなす可能性があるため、これらを水代わりに飲むことはお勧めできません。

また、いくら水分を取るのが良いといっても、取りすぎて体内に余分な水分が残ると体が冷え、特に下半身を中心にむくみを生じさせてしまいがちとなります。 こうなると、かえって腎臓などに負担をかける場合もあります。

1日2リットルを何が何でも摂取すれば良いというものでもありません。 必要量には個人差があるのは、当たり前です。 体調を見ながら少しずつ加減していくと良いでしょう。


3.その他の注意点

高齢になれば、筋肉はあっという間に衰え、骨も次第に弱くなります。 体が健康でも、足腰が立たなくなれば寝たきりとなってしまいます。適度な運動習慣を持ち、最低限の筋肉は維持した方が良いでしょう。

さらには、ストレス対策として十分な睡眠を確保することが大切です。人は十分眠れば、日中のストレスをすべて解消することもできるような仕組みが備わっています。無理をして睡眠時間を削り、ストレス解消のために飲み歩くような行動は、本末転倒ではないでしょうか。