保険診療と自由診療

自由診療で医療事故に遭ったら?

保険診療と自由診療の違いは、かかる金額が大きく違うということ以外にもさまざまなものがあります。

一般に、自由診療で行われる医療行為は保険適用のものよりも冒険的で、必ず良い結果が得られるわけではない、と考えられがちですが、これは間違った考え方で、医学的にかなり効果があるとされるものでも、保険適用とならずに自由診療の範疇に入れられているものもあります。

もちろん、保険適用となる医療行為の方が信頼性は高く、たとえばその治療によって1万人に1人でも症状が悪化する可能性がある場合は、保険適用とならないとされています。 逆に、自由診療では100人中1人が悪化する可能性があるが、99%の人は症状が改善する、といったものである場合が多いようです。

これは受ける側の考え方次第ですが、回復の見込みは非常に高いと考えられるのです。


自由診療は自己責任!

自由診療では、治療において何らかの事故があった場合に自己責任となる可能性があります。

保険適用の措置であれば、その医療行為によって病状が悪化した場合、病院側にミスがなければ、最終的には治療の許可を出している国が責任を負うこととなります。

しかし自由診療の場合は、医療行為を受ける前に事故の可能性について説明を受け、それでもやりたいかどうかの最終意思決定は患者に托されるため、万が一病状が悪化しても、それは自己責任という形になるのです。

ただし、これは医師の側に何の落ち度もない場合であり、医師のミスや説明不足が原因で不満足な結果となった場合は、損害賠償を行うことが可能となります。

特に美容整形の手術では、「説明と違う」、「思った通りの結果が得られなかった」などの訴訟が多く見られるようです。万が一、不信を感じる事態になったら、弁護士に相談してみると良いでしょう。


自由診療を少しでもお得に!

また、治療そのものが高額となった場合、自由診療と保険診療ではかかる金額が大きく変わってきます。

保険適用の治療では、所得に応じて1ヶ月の上限金額が決まっており、その金額を超えたものは後から返ってくるシステムとなっていますので、たとえ収入が少なくても比較的高額な治療を安心して受けることができます。

自由診療では当然、このようなシステムはなく、すべて実費となりますので、高額な治療であればあるほど、両者の開きは大きくなります。

ただし、自由診療でも医師から勧められた医療行為や、医師が処方した薬は、医療費控除の対象となる場合があります。

医療費控除とは、1年間で支払った医療費の合計が10万円を超えた場合、確定申告を行うことで医療費分を所得から控除できるシステムで、一般に支払う税金が安くなります。

たとえば、EDの治療のためにバイアグラを処方してもらう場合、その薬は医師の処方を受けていますので、医療費控除の対象となります。バイアグラにはジェネリック医薬品も存在しますが、こちらも同様に控除対象となります。

バイアグラのジェネリック医薬品は、1回分が1000円前後となりますので、これを週2回使う計算で1年間処方してもらうと、52週×2で10万円を超え、これだけで医療費控除の対象となる可能性もあるのです。 ほかにも、薄毛の治療薬なども控除対象となる可能性がありますので、治療費のレシートはきちんと管理しておいた方が良いでしょう。