保険診療と自由診療

男性にもある!?更年期治療には保険が効くの?

女性の更年期障害は比較的有名ですが、男性にも更年期障害があることを知らない人もまだまだ多いようです。 男性は、40代頃に男性ホルモンの主成分であるテストステロンが急激に減少します。このとき大きなストレスを受けたりすると、さらにテストステロンの減少スピードが早まり、身体のホルモンバランスが大きく崩れ、体のあちこちに不調を感じるようになります。これが男性の更年期障害の原因です。

症状は人によりさまざまで、暑くもないのに急激に大量の汗が出ることがあるほか、のぼせやめまい、頭痛、耳鳴りなどの身体症状を訴える人もいれば、イライラや怒りっぽさ、無気力などの精神的な症状に悩まされる人もいます。

これらの身体症状に加えて、精力が著しく低下し、EDを自覚するようであれば更年期障害の疑いはかなり濃厚ですので、早めに病院に行くことをお勧めします。 もし近くに「男性更年期外来」などがあれば良いですが、もしもなければまずは内科にかかると良いでしょう。


更年期障害は健康保険が効かない?

更年期障害かどうかは、問診と血液検査による検査によって総合的に判断されます。 この血液検査によって、テストステロン値が基準より低ければ検査費用も保険適用となりますが、基準値を上回ると保険適用外となり、実費を支払うこととなります。

このため、更年期障害の検査では保険が効かない、という情報が飛び交っているのですが、決してそのようなことはないのです。


保険適用となる治療とは

更年期障害と診断が下ると、その治療は保険適用となりますが、治療方法は男性ホルモンの補充をする治療や漢方薬などに限定されます。 ホルモンの補充は2〜3週間に1度、注射により行われるものが一般的ですが、塗り薬によって補充する方法もあります。 しかし、更年期障害の治療方法はテストステロンの補充以外にもさまざまなものがあります。

たとえば、バイアグラなどを使用し、性交を回復させ、まずはEDの症状を改善させることで更年期障害の不快な症状を緩和させることも可能と考えられています。 性交により、身体のテストステロン値も向上しますが、バイアグラそのものにもテストステロン値を増加させる効果があるのではないかと考えられています。

EDの治療薬は自由診療の範疇となり、保険が利かないため全額を自費で払う必要があります。 たとえばバイアグラ1錠の価格は25㎎で1300円前後、50㎎で1500円前後となりますが、通常は4〜5錠が処方されるため、1回5000〜6000円程度必要となります。

やや高額な印象もありますが、注射に抵抗がある人や、ホルモンそのものの補充で気分が悪くなりやすい人などにはお勧めの治療法となっています。 なお、バイアグラは現在、ジェネリック医薬品も販売されており、こちらは50㎎で1000円前後と、約3分の2の金額で手に入れることができます。

男性の更年期障害は、病気自体の認知度も低く、症状も人によりさまざまなため、病院に通う人も少ないのですが、治療することで劇的に症状が改善し、不快な症状から自由になることが可能です。 気になる症状があれば、早めに病院で検査をしていてはいかがでしょうか。