保険診療と自由診療

バイアグラはどうして保険が効かない?

ED治療に使われるバイアグラ。これは保険が効かない、いわゆる自費診療のお薬です。しかし、そもそもどうしてバイアグラは保険非適用なのでしょうか?また、値段というのはどうやって決まっているのでしょう。スポットをあてていきます。


どうしてバイアグラは自費診療になるの?

まずは、なぜバイアグラが保険適用にならないのか、という点について見ていきましょう。これには、国が定める保険外診療というカテゴリーが深く関連しています。以下は、その一覧です。

・先進医療に属する治療
・医薬品などの治験にかかわる診療
・薬価基準に収載されていない医薬品などの使用
・薬価基準に収載されている医薬品だけど使用方法が適応外の場合
・保険適応される医療機器だけど使用方法が適応外の場合

バイアグラは上記の中の「薬価基準に収載されていない医薬品などの使用」に当てはまります。そのため、薬価未収載品に分類がされるのです。ちなみに、禁煙補助薬として有名なニコチネルや、AGA治療薬として人気のプロペシアなどもここに分類されています。

つまり、保険診療としてバイアグラを処方してもらうためには、バイアグラ自体が薬価基準に収載されなくてはなりません。そしてこれには厳しい審査と多くの時間がかかります。特に、EDのように緊急性の少ない治療については、承認される可能性は低いでしょう。


バイアグラの価格はどうやって決まる?

健康保険適用の医薬品は卸値自体は薬価基準という厚生労働大臣告示の公定薬価が決まっています。そのため、仕入れ値や処方価格としてはどのクリニックでも変わらないのですが、バイアグラは薬価基準未収載といって薬価基準がなくEDクリニックによってバイアグラの価格は自由に設定できるので医療機関ごとに処方価格は微妙に異なります。つまりそれぞれのクリニックが自分たちの利益を自由に決められるのです。

ただし、最近では一部のクリニックが非常に安価なED治療薬の処方をはじめているようです。このカラクリは、実は仕入れ値にあります。こうしたクリニックが処方するのは、多くの場合「インド製バイアグラジェネリック」です。仕入れは輸入によって行われており、卸値は本家に比べて非常に安くなっています。そのため、患者さんへと渡る際の処方価格も安くなるのです。

しかし、実はここにリスクが隠れていることを知っておいてください。実は、現在インド製バイアグラジェネリックを入手できる正規ルートというのは国内に存在しません。よって非正規ルートからしか入手できないので偽物が多く混入している可能性が高いのです。

「でも、それは国がちゃんとチェックしているのでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょう。確かにインド製バイアグラジェネリックであっても、厚生省は薬監証明というものを発給します。しかし、実はこの手続きというのはかなり形式上なものであり、実際の薬の成分分析等でチェックしているわけではなく個人輸入した医師が患者への処方以外に横流しすることを目的としていないこと等を国がチェックしているだけの話はのです。医師が「インド製バイアグラジェネリックですけど、本家バイアグラと何も変わりませんよ」と言われれば、誰であれその言葉を信じてしまうでしょう。しかも、価格が安いとなれば当然です。

しかし前述のとおり、国内に流通しているインド製バイアグラジェネリックは偽物の可能性があります。自分の体に入れるものであれば、少しでもこうしたリスクは回避しておいたいもの。EDクリニックを選ぶ際は、どのようなED治療薬を処方しており、値段が適正かどうかまでチェックしておくのがおすすめです。
参考⇒海外製ジェネリックは安心か?|バイアグラ個人輸入に潜む罠